お子様の健全な歯の成長は、将来の健康と直結しています。
しかし、子どもの歯の矯正はいつから始めるべきか、悩む親御さんもいらっしゃると思います。
この記事では、小児矯正の最適な開始時期について詳しく解説しています。
子どものうちから歯科矯正を始めることのメリットやデメリットについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

小児矯正の目的と開始時期

1期治療

目的

1期治療では、子どもの成長期に合わせて顎の骨を広げることで、永久歯が生えるためのスペースを作ることが主な目的です。
これにより、歯がゆがんで生えるのを防ぎ、将来的にきれいな歯並びを実現します。
また、この治療は顎のバランスを整えることも目的としており、噛み合わせの問題を予防します。

開始時期

この治療は、顎の成長が活発な時期に最も効果的です。
通常、子どもが6歳から9歳になると顎の骨はまだ柔軟で、矯正装置を用いて顎の形を整えやすい状態にあります。
この時期に適切な介入を行うことで、治療の成功率を高め、治療期間を短縮することが期待できます。

2期治療

目的

2期治療の目的は、永久歯が全て生えた後に行われる最終段階の矯正で、歯並びと噛み合わせの微調整を行います。
この段階で、歯を正確な位置に移動させ、美しく機能的な歯並びを確立します。
また、1期治療で得られた成果を保持し、永久歯の正しい位置を確定させることも目的とします。

開始時期

2期治療は、子どもの永久歯がほとんど、あるいは全て生え換わった後に行います。
一般に、11歳から13歳頃が適切な開始時期とされています。
この時期に矯正治療を開始することで、永久歯の位置を最終的に決定し、美しい歯並びを実現するための基盤を固めることができます。

子どものうちから矯正を始めるメリット

歯が動きやすい

子どもの歯は大人に比べて根が浅く、顎の骨もまだ発達途上です。
このため、矯正治療で歯を動かす際にかかる力が少なくて済み、歯への負担も小さくなります。
歯を動かしやすいこの時期に矯正治療を行うことで、効率的かつスムーズに歯を目指す位置に導くことができます。

顎の成長をコントロールしやすい

顎の成長を利用して矯正を行うことができるため、治療結果が非常に良好になります。
顎の骨が柔らかいうちに矯正装置を使って適切に誘導することで、将来の顎の形を整えることが可能です。
これにより、噛み合わせの問題を未然に防ぎつつ、顔の形のバランスを整えることができます。

抜歯のリスクを抑えられる

早期の矯正治療は、永久歯のためのスペースを確保する助けとなります。
これにより、永久歯が生えてくる際の歯の混雑を防ぎ、抜歯を避けることができる可能性が高まります。
抜歯を行わずに済むことは、お子様の心理的なストレスを軽減し、治療過程をより快適にします。

治療費を安く抑えられる

矯正治療の期間は、治療が始まる時期により大きく変わります。
子どもの時期に矯正治療を開始すると、全体的な治療期間が短くなり、それに伴って治療費も抑えることができる場合があります。
また、長期間にわたる治療に必要な追加のコスト（例えば、装置の調整や交換など）を削減できることも、早期治療の経済的なメリットの一つです。

子どものうちから矯正を始めるデメリット

治療にかかる期間が長い

子どもの矯正治療は、顎の成長に合わせて行うため、全体の治療期間が長くなることがあります。
特に、成長段階の早い時期に始めた場合、成長が完了するまでの長い時間を要することがあります。

ストレスを感じる場合がある

矯正装置を長期間装着することは、子どもにとってストレスの原因となり得ます。
装置が見た目に影響を与えることや、日常生活での不便さが心理的な負担になることがあります。
また、学校生活では同級生からの好奇の目や、稀にからかわれることもあり、子どもの心に影響を与えることが懸念されます。

虫歯になりやすくなる

矯正装置は、歯と装置の間に食べ物が挟まりやすくなります。これにより、歯磨きが通常よりも困難になることがあり、プラークの除去が不十分になると虫歯になりやすくなります。
特にブラケットやワイヤーがある矯正装置は、クリーニングが難しく、虫歯のリスクを高める可能性があります。
親御さんや子ども自身が、歯磨きの技術をしっかり身につけ、日常的なケアを怠らないよう注意が必要です。

まとめ

この記事では、子どもの歯科矯正の最適な開始時期について詳しく解説してきました最適なタイミングで矯正を行い、お子様の歯並びを整えましょう。
何かわからないことがありましたらいつでも当院までご相談ください。

つかさ歯科クリニック

当院は30年以上、地域密着として営んできたひさなべ歯科医院を受け継ぎ、地域の皆様が安心して来院頂けるように取り組んでいます。
当院の理念に「歯をなるべく削らない」、「神経をなるべく残す」、「歯をなるべく抜かない」などがあります。
この想いを大切に、まず患者様のご希望をしっかりお聞きした上で、お口の状況を把握し、一人ひとりに合った治療計画を提案します。
お口の中の些細なことでも構いませんので、まずはご相談ください。

つかさ歯科クリニック
住所：〒800-0205　北九州市小倉南区沼南町1-1-14
TEL：093-473-6294