矯正治療は理想の歯並びを手に入れることができますが、しっかりと治療中はお手入れをしなければなりません。
今回の記事で正しい矯正器具のお手入れ方法を学び、清潔な状態を保っていきましょう。
矯正治療とは?
主に歯並びの悪さや噛み合わせの問題を修正することで、見た目の改善はもちろん、口腔機能の向上を目指します。
治療には主に2種類の装置が用いられます。
一つは固定式ブラケットとワイヤーを使用する方法で、もう一つは取り外し可能な透明なマウスピースを用いる方法です。
これらの装置は、歯を徐々に動かして理想的な位置に導きます。
矯正治療中のお手入れのコツ
矯正治療中の歯ブラシ選び
矯正治療中は、歯ブラシ選びが特に重要です。矯正装置は食べかすやプラークの蓄積を促すため、装置に合った歯ブラシを選ぶことが重要です。小型のブラシヘッドを持つ歯ブラシや、矯正装置周辺を磨きやすいデザインのブラシが効果的です。例えば、矯正用の歯ブラシは、ブラケット周辺を磨きやすいように特別な形状に設計されていることが多いです。
正しい歯磨き方法
矯正治療中の歯磨きでは、装置の隙間に溜まる食べかすやプラークを効果的に除去することが求められます。適切なブラッシング技術を身につけ、ブラケットやワイヤーを傷つけないように注意しながら磨くことが重要です。歯の表面だけでなく、歯の裏面や歯と歯肉の境界など、隅々まで丁寧に磨きましょう。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、ブラシの届かない箇所のクリーニングも忘れずに行うことが大切です。
矯正装置のお手入れ
取り外し可能なマウスピースタイプの矯正装置の場合、装置の衛生状態を保つことが非常に重要です。使用後は必ず水で洗い流し、定期的に専用の洗浄液で清潔にすることが推奨されます。これにより、装置に付着する細菌の増殖を防ぎ、虫歯や歯肉病のリスクを低減できます。
食後のケア
食事後は、矯正装置に食べかすが挟まりやすくなるため、特に注意が必要です。食後は口をすすぎ、できれば歯磨きを行うことが理想的です。歯ブラシや歯間ブラシを使用して、矯正装置の周囲や歯の間に残った食べかすを丁寧に除去しましょう。
歯間ブラシとデンタルフロスの使い方
矯正装置の隙間や歯と歯の間には、普通の歯ブラシでは届きにくい汚れが溜まりがちです。歯間ブラシやデンタルフロスは、これらの部分のクリーニングに非常に効果的です。歯間ブラシは、歯と歯の間に挿入してやさしく動かすことで汚れを除去します。デンタルフロスは、歯と歯の間や矯正装置のワイヤーの下を丁寧にクリーニングするために使用します。
歯科医院での定期的な検診の重要性
矯正治療を受けている間は、定期的に歯科医院での検診を受けることが不可欠です。これにより、矯正装置の適切な調整や維持、口腔内の健康状態の確認が行われ、治療効果を高め、合併症を防ぐことができます。また、歯科医師からのアドバイスを受けることで、日々のお手入れ方法を改善し、より効果的な矯正治療を進めることが可能になります。
矯正治療中の食生活
硬い食べ物を避ける
硬い食べ物は矯正装置を破損する原因となります。ナッツ類や固いキャンディー、リンゴのようにかみ切る必要のある硬い果物などは特に注意が必要です。これらの食べ物は、矯正装置を曲げたり壊したりするリスクがあります。
粘り気のある食べ物を避ける
粘り気のある食べ物、例えばキャラメルやガムなどは、矯正装置にくっついて取れにくくなるため避けるべきです。これらの食品は、ブラケットやワイヤーに絡みつき、取り除くのが困難になることがあります。
砂糖分の多い食べ物は控える
砂糖分の高い食べ物や飲み物は虫歯のリスクを高めます。矯正装置があると、歯磨きが難しくなりがちなので、特に注意が必要です。
柔らかい食品を選ぶ
矯正治療中は、柔らかい食品を選ぶことが推奨されます。おかゆやスープ、ヨーグルトなど、噛む力が少なくて済む食品は、装置に負担をかけずに済みます。
まとめ
矯正治療中の口腔ケアは、快適で健康的な治療過程を保つために欠かせません。
正しい歯磨き方法、装置の適切なお手入れ、食生活の管理を心掛けることで、治療中のトラブルを最小限に抑え、効果的な矯正治療を受けることができます。
また、歯科医院での定期的な検診を忘れずに行い、健康な口内環境を維持しましょう。
つかさ歯科クリニック
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